いま話をしている相手が、何をどこまで知っているのか。
情報の共有。
これがロボットにはできない。人間にしかできなくて、これこそ目に見えない頭の中でおきているものを見るということ。
人は、思っていることと時々違うことを口にする。本当は違うので、どうしても顔や体に〝違う〟が出てしまう。
そこを全くみようとせずに、一方的に話し手が話し続けるとどうなる?
聞き手が黙っているので、更に話し続ける。話し手は自分の頭の中にある情報を、一方的に言い続けているだけ。なので、聞き手が何をどこまで理解しているのかは無関心。
もっとわかりやすく言いたいので、わたしがたまたま遭遇した役所での場面を書きますね。
声が大きくて聞こえてきたのですが(^-^; 年金からなぜ、仕事をやめたのに保険料が今も引かれているのか。相談することで、金額を下げることができるのか。
というのを、相談と確認のために来ていたのでしょう。
その人の相手をしていた職員のかたは、「年金の額がどう決まるのか」の説明を結構長めにやっていました。あくまでも私が感じた長さですが、その間、相談に訪れたかたは黙っている。ここまできっと、話の理解はされていないのでは、と感じます。
同じ質問をしました。今度は、まだわからないのか、と言わんばかりにパソコン画面を見せて、これを見てみなさんわかるんですよ、と説明。
わたしが見る限りではここまででも、相手のかたは理解されてないように思えました。
理解できないし、そこを聞いても返ってくるのが同じ答え。
同じ答えだけならまだいいけれど、みなさん説明書読んでって言っても見ないんですよ。と少し口調は怒った感じ。きちんと封書を送ってますよね、と。
これ以上聞いても無駄なのかな、と普通なら思いそうですね。ただ、この後、ちょっとわたしには衝撃的だったのが、役所に来る前に、電話での対応があったということ。しかも、その電話対応されたかたと、またまた対面での対応。
その前に、電話でどんな会話をしたのだろう。
最後に、相手のかたは説明しながら、勝手に怒っているように見えた職員の言葉を、途中で遮るように、「電話でもよかったんじゃないか」と言いました。
確かに、聞いてたわたしも思ってしまいました。
それでも職員のかたは「電話ではわからないので、直接来て頂いた方がわかりやすいんですよ」
確かに、実際パソコンを見せてもらった方が、わかるかもしれませんね。その前の電話でのやりとりまで、さすがに知らないので、憶測では言えません。が、あきらかに納得はしないまま、帰られたことは事実です。
これを見せられたわたしは、なぜ、途中相手に「なにをどこまでわかっているのか」の確認をしないのかな。
なんて勝手に思ってしまいました。
どう見ても、相手のかたが理解しているとは思えなかったので。
こんな風に、お互いの理解度を共有しないと、最後には本当に、後味の悪い別れになってしまいますよね。
もう二度と、会うことがない人はいいかもしれませんが、身近な人で、尾を引いてしまうと、そのあとの付き合い方に支障がでます。
- お互いの情報の共有
- どこまで理解しているのかの確認
- そのための質問
どれだけ一緒にいても、相手が何をどこまで理解しているのかなんて、絶対に不可能。人の頭の中は覗けません(^-^;
なので、「相手と認識の共有はできているのかな」と不安なときは、答え合わせをするように気を付けます。
どこまで理解しているのかな。何がわからないのかな。
質問を繰り返します。
とは言っても、毎回そんなことはできないと思うので、その意識さえ常にもっていれば、最悪の状態だけは避けられると思います。
後味の悪い別れって嫌ですね(*^-^*)